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商品情報

モーションタイト

高機能・緩み防止ボルト『モーションタイト』

ねじ締結において最も多いクレームは「ねじの緩みと折損」です。
モーションタイトは
その2大クレームの解消と、軸力の安定付与を実現させました。

構造について

  • ねじ山を基準山形よりも座面側へわずかに傾斜させ、弾性変形させることでバネ反力を発生させ強力な緩み防止を実現しました。
  • 谷底を独自の大きなR形状にする事で応力集中を緩和させ、疲労強度の向上を実現しました。

標準ボルトとモーションタイトの違い

標準ボルトは左右対称なのに対し、モーションタイトは左右非対称です。

  • 標準ボルト(左右対称)
  • モーションタイト(左右非対称)

構造図

締めつけるとねじ山が弾性変形します。

ねじ山が弾性変形

機能について

1. ボルト単体で高い緩み防止力

  • 接着剤と違い、高温の場所でも高い緩み防止力を発揮します。
  • 接着剤のカスがコンタミとなり、詰まりや不純物の溶解となる心配がありません。

2. 疲労強度1.2~1.4倍

  • 第一ねじ谷底の応力集中を緩和させる構造。
  • 強度区分12.9以上のボルトに起こりやすい遅れ破壊にも強い構造。
  • 疲労強度向上により以下の項目でコストダウンが図れます。
    • ボルトの本数を減らす
    • ボルトをダウンサイジングする
    • ボルトのはめ合い長さを短くする
    • ボルトの交換時期を延長する
    • 熱処理後転造を転造後熱処理にする
ボルトの疲労強度
ボルトの疲労強度

名古屋市工業研究所

モーションタイトは標準品の1.2〜1.4倍の疲労強度があります。

※疲労強度とは、500万回でも破壊しない荷重振幅の大きさのことです。

3 .抜群の作業性

  • 標準ボルトと同じ締付け作業で、取外しも標準品と全く同じです。
  • ねじ山がたわむ事により摩擦熱が集中せず、焼き付きを起こしにくい構造となっております。
  • ボルトが緩み止めの効果を発揮する為、ナットは標準品を使用して下さい。
  • 推奨締付けトルクは、標準ボルトとほぼ同じ(1.0~1.1倍)です。

4. 潤滑油なしでも安定した軸力

  • 軸力のバラツキ範囲が標準品の1/2程度です。
軸力(締め付け試験)

軸力(締め付け試験)

5. 低コスト・高品質

  • 転造加工でねじ山を成形するため、低コストで高品質です。
  • 熱処理ボルトの場合、弾性力が保持されている間は再使用が可能です。
    (負荷の大きい環境で使用される場合は、新しいボルトと交換してください。)

振動試験実証(NAS3350)

NAS式振動試験:米国航空機規格NAS3350による試験です。
1分間に1800回転、17分間で3万回転の振動をクリアしました。

振動試験実証

六角ボルト(強度区分8.8三価メッキ)  単位:N・m

試験品名 締付け
トルク
試験結果 戻し
トルク
モーションタイトM6 13 17分間緩まず 13.9
モーションタイトM8 33 17分間緩まず 30.2
モーションタイトM10 65 17分間緩まず 64.6
モーションタイトM10 110 17分間緩まず 96.8

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