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商品情報

LOCK ONE

ボルト・ナットの緩み止めと脱落防止に
『LOCK ONE® ロックワン』

※LOCK ONEは、サンコー株式会社の登録商標です。

LOCK ONE ロックワン

LOCK ONE®の4つの特徴

  • その1 緩み・脱落を防止

    • NAS3350※1規格に準拠した衝撃型振動試験機による30,000回の振動試験をクリア
    • M4からM24までの幅広いサイズに対応

      ※1 NAS3350(National Aerospace Standard 米国宇宙航空規格)

  • その2 簡単施工・管理

    • 既設・新設にかかわらず使用が可能
    • 増締め、トルク管理は通常同様に管理が可能
    • 市販の一般工具での取付け取外しが可能
    • 手による取付けも可能
  • その3 信頼できる安全性

    • 繰り返し使用が可能
    • 繰り返し使用によるめっき層への剥がれ・変形の影響なし
    • かん合部の錆発生が遅く程度も低い
    • 塩水噴霧による変色、異種金属間の電食の進行が少ない
  • その4 業界実績

    "LOCK ONE"は、自動車・造船・重機・建設機械・OA・精密機械などで幅広く採用が決定されています。

振動試験について

LOCK ONEは、NAS3350※1規格に準拠した衝撃型振動試験機による30,000回の振動試験をクリアしました。

振動試験ムービー

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試験対象材

試験対象材 概要 写真
シングルナット
(緩み防止対策なし)
一般的に使用されているJIS規格品ナット LOCK ONE
シングルナット
+LOCK ONE
シングルナットと組合せ使用し、ボルトねじの余長部分にナットに接する形で "LOCK ONE" を取付けてナットの緩み・脱落を防止 LOCK ONE

試験項目

  試験項目 試験の
種別
概要
1 推奨トルク締付時の緩み脱落防止性能 振動試験 推奨トルクで締付けた時の性能を振動試験により比較。
2 軸力低下想定時の緩み脱落防止性能 振動試験 作業条件や部材の状態等の為にメーカー推奨トルクが充分に導入できない場合や亜鉛めっきの経年変化による減肉などにより軸力の低下が生じた様な場合を想定して、各々メーカー推奨トルクの50%のトルクで締付けた時の性能を振動試験により比較。
3 再使用を想定した時の緩み防止脱落防止性能 振動試験 部材の取外しや調整作業のため、一端締付けたナットを緩めて再度締付けを行うような場合を想定して、性能を振動試験3回繰り返すことにより比較。

試験体

  試験項目 試験種別 強度区分
/呼び
試験体 試験数 締付トルク
1 推奨トルク締付時の緩み脱落防止性能 振動試験 4.8/M16 シングルナット 2体 150N·m※1
シングルナット
+LOCK ONE
2体 150N·m※1
2 軸力低下想定時の緩み脱落防止性能 振動試験 4.8/M16 シングルナット 2体 75N·m
(150×50%)
シングルナット
+LOCK ONE
2体 75N·m
(150×50%)
3 再使用想定時の緩み脱落防止性能 振動試験 4.8/M16 シングルナット 2体 150N·m※2
シングルナット
+LOCK ONE
2体 150N·m※2
※1
T(トルク値)=K(トルク係数)×d(ねじ呼び径)×Ff(軸力)に基づき、
K(トルク係数):0.2500…① D(ねじ呼び径):16(M16)…②
Ff:340(降伏点 N/m㎡)×157(有効断面積 m㎡)×0.7(軸力のレベル 降伏点70%)=37.4N…③
①~③より、0.2500×16×37.4≒150N·m
※2
再使用想定に関しては、「1.推奨トルク締付時の緩み脱落防止性能」で使用した試験体を「3.再使用想定時の緩み脱落防止性能」の試験体として使用する。
150N·m締結 ⇒ 振動試験(上限30,000回) ⇒ 取外し ⇒ 150N·m締結(脱落時は再締結)
⇒ 振動試験(上限30,000回)[2回目] ⇒ 取外し ⇒ 150N·m締結(脱落時は再締結)
⇒ 振動試験(上限30,000回)[3回目] ⇒ 取外し ⇒ 150N·m締結(脱落時は再締結)
  • 試験前

    試験前

  • 試験後

    試験後

試験装置

試験体取付状況

図1:試験機冶具への試験体取付状況

試験体取付状況
  • 振動試験機外観
  • 試験体取付状況

試験条件

項目 内容 備考
加振方向 ボルト軸に対して直角方向  
振動数 1,750回/分  
振動加速度 実測 15G 加速度計により実測
振動ストローク 11mm NAS3350に準拠
衝撃ストローク 19mm NAS3350に準拠
試験体取付け数 2体 上記図1参照
振動回数 上限 30,000回  
  • 振動ストローク確認状況
  • 振動ストローク確認状況

振動ストローク確認状況

  • 振動周波数確認状況
  • 振動周波数確認状況

振動周波数確認状況

試験方法

試験体に示す締付トルクで試験冶具に取り付けた後、試験条件に基づいた振動試験を行いナットが脱落したときの振動回数をデジタルカウンターで計測。
脱落しない場合は、30,000回を上限として試験を終了する。

試験結果

推奨トルク締付時の緩み脱落防止性能確認試験 結果

試験前

  • 試験前:シングルナットのみ

    シングルナットのみ

  • 試験前:シングルナット+LOCK ONE

    シングルナット+LOCK ONE

  •  
  •  

試験後

  • 試験後:シングルナットのみ

    シングルナットのみ

  • 試験後:シングルナット+LOCK ONE

    シングルナット+LOCK ONE

デジタルカウンター

  • デジタルカウンター:シングルナットのみ

    シングルナットのみ

  • デジタルカウンター:シングルナット+LOCK ONE

    シングルナット+LOCK ONE

試験体 締付
トルク
試験体№ ナット脱落時
振動回数(回)
備考
シングルナット 150N·m №1 4,077 ナット脱落
№2 9,200 ナット脱落
平均 6,639 ナット脱落
シングルナット
+LOCK ONE
150N·m №1 脱落無 上限 30,000回迄緩み脱落なし
№2 脱落無 上限 30,000回迄緩み脱落なし
平均 脱落無 上限 30,000回迄緩み脱落なし
軸力低下想定時の緩み脱落防止性能確認試験 結果

試験前

  • 試験前:シングルナットのみ

    シングルナットのみ

  • 試験前:シングルナット+LOCK ONE

    シングルナット+LOCK ONE

  •  
  •  

試験後

  • 試験後:シングルナットのみ

    シングルナットのみ

  • 試験後:シングルナット+LOCK ONE

    シングルナット+LOCK ONE

デジタルカウンター

  • デジタルカウンター:シングルナットのみ

    シングルナットのみ

  • デジタルカウンター:シングルナット+LOCK ONE

    シングルナット+LOCK ONE

試験体 締付
トルク
試験体№ ナット脱落時
振動回数(回)
備考
シングルナット 75N·m №1 411 ナット脱落
№2 594 ナット脱落
平均 503 ナット脱落
シングルナット
+LOCK ONE
75N·m №1 脱落無 上限 30,000回迄緩み脱落なし
№2 脱落無 上限 30,000回迄緩み脱落なし
平均 脱落無 上限 30,000回迄緩み脱落なし
再使用想定時の緩み脱落防止性能確認試験 結果(2回目)

試験前

  • 試験前:シングルナットのみ

    シングルナットのみ

  • 試験前:シングルナット+LOCK ONE

    シングルナット+LOCK ONE

  •  
  •  

試験後

  • 試験後:シングルナットのみ

    シングルナットのみ

  • 試験後:シングルナット+LOCK ONE

    シングルナット+LOCK ONE

デジタルカウンター

  • デジタルカウンター:シングルナットのみ

    シングルナットのみ

  • デジタルカウンター:シングルナット+LOCK ONE

    シングルナット+LOCK ONE

試験体 締付
トルク
試験体№ ナット脱落時
振動回数(回)
備考
シングルナット 150N·m №1 1,172 ナット脱落
№2 1,333 ナット脱落
平均 1,253 ナット脱落
シングルナット
+LOCK ONE
150N·m №1 脱落無 上限 30,000回迄緩み脱落なし
№2 脱落無 上限 30,000回迄緩み脱落なし
平均 脱落無 上限 30,000回迄緩み脱落なし
再使用想定時の緩み脱落防止性能確認試験 結果(3回目)

試験前

  • 試験前:シングルナットのみ

    シングルナットのみ

  • 試験前:シングルナット+LOCK ONE

    シングルナット+LOCK ONE

  •  
  •  

試験後

  • 試験後:シングルナットのみ

    シングルナットのみ

  • 試験後:シングルナット+LOCK ONE

    シングルナット+LOCK ONE

デジタルカウンター

  • デジタルカウンター:シングルナットのみ

    シングルナットのみ

  • デジタルカウンター:シングルナット+LOCK ONE

    シングルナット+LOCK ONE

試験体 締付
トルク
試験体№ ナット脱落時
振動回数(回)
備考
シングルナット 150N·m №1 922 ナット脱落
№2 1,100 ナット脱落
平均 1,011 ナット脱落
シングルナット
+LOCK ONE
150N·m №1 脱落無 上限 30,000回迄緩み脱落なし
№2 脱落無 上限 30,000回迄緩み脱落なし
平均 脱落無 上限 30,000回迄緩み脱落なし

振動試験(性能比較)

試験機冶具

試験体取付状況

試験体

サイズ.M16、材質めっき.SS400相当 溶融亜鉛メッキ、締付トルク.75N·m

試験条件

ボルトに対して直角方向加振、振動回数、上限30,000回

試験結果

試験結果

振動試験結果(性能比較)

試験条件 試験結果
項目 品種 締付トルク No 脱落時回数 試験終了時
ナット冶具の隙間
緩み脱落有無
緩み防止性能確認 A社ロックナット 60N·m No1 8,353回
No2 11,699回
平均 10,026回
B社緩み止めナット 60N·m No1 11,502回
No2 14,552回
平均 13,027回
LOCK ONE 60N·m No1 脱落なし 0mm 緩み脱落なし
No2 脱落なし 0mm 緩み脱落なし
平均 0mm
脱落防止性能確認 A社ロックナット 0N·m No1 662回
No2 660回
平均 611回
B社緩み止めナット 0N·m No1 9,655回
No2 8,691回
平均 9,173回
LOCK ONE 0N·m No1 脱落なし 0.5mm 脱落なし
No2 脱落なし 0.1mm 脱落なし
平均 0.3mm

振動試験結果(性能比較)

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特性(ボルトのネジ部に作用する"LOCK ONE"の緊縮力)

ボルトのねじに対して、軸方向と半径方向の二方向の緊縮力がスプリングの全長に渡って作用し、強固に緊締されます。

取り付け方法

ソケットレンチによる取付け方法

    1. LOCK ONE、ナットの順にセットして下さい。
    1. ボルトにナットを締め付ける要領で取付けます。
    1. 締付け後に隙間がある場合は手で挿入して下さい。
    1. ナットにLOCK ONEが密着したら完了です。

※3山分以上のボルトの余長部に取付けて下さい。

手による取付け方法

    1. ナットを所定のトルクで締め付けて下さい。
    1. ボルトの余長部に取付けてください。
    1. LOCK ONEとナットに隙間が無くなる迄挿入して下さい。
    1. ナットにLOCK ONEが密着したら完了です。

※3山分以上のボルトの余長部に取付けて下さい。

LOCK ONE寸法表

LOCK ONE寸法

呼び 対辺(S) 角線(W×t) 高さ(約H) ピッチ(P)
M4 7 0.50×0.35 1.40 0.70
M5 8 0.60×0.40 1.60 0.80
M6 10 0.70×0.50 2.00 1.00
M8 13 0.88×0.63 2.50 1.25
M10 17 1.05×0.75 3.00 1.50
W3/8 17 1.05×0.75 3.00 1.59
M12 19 1.23×0.88 3.50 1.75
W1/2 21 1.40×1.00 4.40 2.12
M16 24 1.40×1.00 4.00 2.00
M20 30 1.75×1.25 5.00 2.50
M22 32 1.75×1.25 5.00 2.50
M24 36 2.10×1.50 6.00 3.00

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